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2011/12/09

上原ひろみ は 常に全力投球だ!

今月初旬から、1年ぶりに東京に来ている。
ま、里帰りというやつだ。

今回の里帰りで一番楽しみにしていたのが、上原ひろみのコンサートだ。
題して、上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトfeat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス!!! VOICE JAPAN TOUR 2011!!!

12月4日の深夜、そのコンサートに大感動して帰ってきた僕は、心地よい余韻に浸りながら、ツイッターを眺めていた。
上原ひろみで検索すると、「素晴らしかった」、「感動した」、「元気がでた」、「凄すぎ」等々、絶賛のツイートが次々と流れてくる。
そのタイムラインを眺めながら「僕もみんなと同じようにあの場に参加していて、そして大感動したんだよ!」と会ったこともない人々との一体感に幸せを感じていた。

☆・・・・・・・・・・・

今年の春に発売されたこのトリオプロジェクトのアルバム「VOICE」に一発でノックダウンされた僕は、もし叶うのであれば、是非、このメンバーでのライブを見たいと強く強く思っていた。
遠い遠い南の島の片隅で。

7月頃に、ちょうど僕が帰郷するであろう12月頭に彼女のトリオプロジェクトのライブがあることを知ったときには、舞い上がったね。
さっそく、先行予約受付日の8月1日正午のジャスト3分前にはパソコンの前に座り、確実に予約(といっても抽選申し込みなんだけど)するべく、マウスに軽く手をあてて待っていたくらいだ。

第一希望の12月4日、つまりジャパンツアー最終日のチケットを無事ゲットできたときには、もうそれだけでうれしくて軽く宙を舞っていたよ。

☆・・・・・・・・・・・

今回のトリオプロジェクトはとにかくメンバーがすごい。

我等が上原ひろみ(ピアノ)、そしてアンソニー・ジャクソン(ベース)、サイモン・フィリップス(ドラム)だからね。

アンソニー・ジャクソンは、ジャズ・フュージョン界のファーストコールだし、サイモン・フィリップスもロック・ポップス界のファーストコールであるとともに、近年は活動の場を広げ、フュージョン系の世界でもファーストコールとなりつつある人だ。

つまり、テクニックや実績的には申し分のないメンバーによるピアノトリオなのだ。

が、さらに興味深いのが、音楽の出身畑が、上原やアンソニー・ジャクソンのようにジャズ・フュージョン畑とサイモン・フィリップスのようにロック畑と異分野であることに加えて、出身地が日本、アメリカ、イギリス、人種が黄色、黒色、白色と、いろんな意味で異なる素養を持つ人々が結成している、まさにフュージョンなバンドってことなんだ。
こうした人たちががっぷり四つに組んで音楽バトルを繰り広げるんだから、期待しないほうが無理というものだ。

☆・・・・・・・・・・・

コンサートは、アルバム「VOICE」の1曲目の「Voice」から始まった。

最初の曲から3人の息が合い、ノリに寸分の狂いもない一体感が素晴らしい。

そして飛ばす飛ばす。

ひろみのソロでは拳骨乱打、肘打ちまで炸裂し、サイモンのソロでは、ツイン・バスドラと低音主体のタムとがスムーズに流れるように連打する彼独特の技が繰り広げられる。アンソニーのベースもどでかい音量で、トリオを支え、あるいは鼓舞する。

まだ1曲目だよ、そんなに興奮させないでくれよ、僕の身が持たないよ、と嬉しい悲鳴を上げる!

そんな1曲でお腹一杯になりそうなパフォーマンスが2曲目、3曲目と続く!!

ピアノ、ドラム、ベースとそれぞれが申し分なく大音量で、かつきちんと分解して聴こえる。
きっとPAがとてもいいのだろう。

そして大音量で刺激的なプレイが続くのにも関わらず、ちっとも煩くない。ちっとも耳が痛くならない。耳が疲れない。
手数がとても多いプレイなのに、個々の音がとてもクリアーに聴こえる。

これはピアノもベースもドラムも、音が澄んでいるからだ。綺麗だからだ。タイムが正確だからだ。そして3者が重ねている音に、理不尽なものが混じっていないからだ。
手数がめちゃくちゃ多い、丁々発止のアドリブが主体に構成された楽曲の演奏で、これは驚くべきことではないだろうか?

またコアなファンが多いらしく、各曲でのイントロ部分や盛り上がり部分での歓声や拍手、掛け声、どよめきが、実にグットタイミングで、コンサートをより盛り上げてくれていた。

第一部はアルバム「VOICE」から5曲、1時間ちょっとのプレイ。
第二部はやはり「VOICE」から4曲、ひろみのファーストアルバム「Another Mind」から1曲の全5曲やはり1時間を超えるプレイ。
そして、15分を超えるアンコール。
さらにもう1回アンコールに答えてくれてこれも長尺なプレイ。

もう本当にお腹一杯!!

☆・・・・・・・

昨年、僕が大感動した那覇での上原ひろみのソロも素敵だったけど、今度のトリオも格別だった。

アンソニーとサイモンという超ベテランの誰もが認める第一級のミュージシャンを自分のトリオに従えて、堂々と自分の音楽を披露するあたり、彼女はもう完全にワールドクラスの一流ミュージシャンの仲間入りだね。
そして、ソロやデュオや様々なミュージシャンとのプレイを通じて、確実に彼女のプレイの幅が広くなっていることにも驚きを感じた。
超絶技巧を駆使しつつ、けして1本調子ではない、きちんと他のミュージシャンと会話を交わすそのプレイは、納得の一言だった。
そして、相変わらずの集中力と全力投球ぶりは、コンサートに来た全ての聴衆を深く感動させたのではないかなぁ?

アンソニー・ジャクソンのフィンガーピッキングとピックのプレイを織り交ぜた独特のベースプレイもとても魅力的だった。
彼がいることで、音楽に立体感と陰影が生まれる。
ブーンと地響きがするようなうねりや、チェロのようなちょっとロマンチックなラインが組み合わさったプレイはとても個性的だ。

サイモン・フィリップスは、今回、とくに注目していた。
実はフィル・マンザネラの「801ライブ」は我が家のフェイバリット・アルバムでお休みの日にヘビロテしているのだ。もう35年近く前のアルバムだけど、ここで若きサイモン・フィリップスが大活躍している。
35年後の彼は円熟するのではなく、より大胆に、包容力が加わり、一方で、昔の個性を失うことなくプレイをしてくれ、今回のトリオになくてはならない存在だったと強く感じた。(ただフォービートはあんまり得意じゃないかも...)
彼のロックテイストの部分やポップな雰囲気が、エイトビート、シックスティーン、変拍子が多いひろみの楽曲にとてもマッチしていた。
もし、これが他のドラマーだったとすれば全く違った音楽になっていたんじゃないかな。

まあ、一言で言うならば、今回も大満足、大感動の3時間だったわけで、上原ひろみのライブにはずれ無し、と強く印象づけられるとともに、アルバムではピンと来なかった人も、是非、彼女のライブを体験してほしいなと感じたよ。きっとアルバムでは知ることのできない彼女のパフォーマンスの魅力に気づくに違いないから。

最後に、コンサートのセットリストを。
1曲目から9曲目までは、アルバム「VOICE」から。10曲目とアンコール2曲はファーストアルバムの「Another Mind」から。
実は僕はAnother Mindは聴いたことがなくて会場では曲名が不明だったで、このリストはとある方のブログから引用させていただきました。ありがとうございます。


VOICE JAPAN TOUR 2011
上原ひろみTHE TRIO PROJECT
featuring Anthony Jackson and Simon Philips
東京国際フォーラム ホールA

1st
--
1. Voice
2. Now or Never
3. Labyrinth
4. Temptation
5. Desire

2nd
--
6. Delusion
7. Flashback
8. Beethoven’s Piano Sonata No. 8. Pathetique
9. Haze
10. Dancando No Paraiso

EC. Summer Rain
EC2. JOY

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