« 暮れてきたねぇ | トップページ | あけましておめでとうございます »

2010/12/30

上原ひろみソロライブ イン 沖縄 は 本当に素晴らしかった

Naha_uehara

先日、上原ひろみソロライブ日本ツアーに行ってきたよ。

彼女ほどの超一流ピアニストが沖縄に来てくれるなんて!
こりゃぁ、万難を排して行くしかないでしょぉぉ!

って、ことで、石垣島から飛行機に乗って会場のコンベンションセンターのある沖縄本島まで出かけた。
もちろん、その日は帰れないので、1泊2日の小旅行。
演奏者もツアーだけど、見に行く私もちょっとしたツアーだったのだ。

と、意気込んで出かけたものの、頭の片隅には実はちょっと心配もあった。

私が一番好きな彼女のアルバムは、変態系ギタリスト、David Fiuczynski(デビット フュージンスキー)が参加した、HIROMI'S SONICBLOOM名義のものなのだ。

そんな私が果たして、ピアノソロライブで堪能できるだろうか?
途中でちょっと飽きて寝てしまうのではないか。。。
飛行機料金と2日間の日程と宿泊代までかけて行くほどの満足度を得られるだろうか。。。。。

しかーし、彼女の演奏が始まるとともにそんな心配は消えていた。

1曲目から、彼女がピアノと楽しげに戯れながら、高度なテクニックに裏づけされた豊なフレーズを惜しげもなく積み重ねる。
そこに彼女のピアノの詩的世界が広がってくる。
その世界に私も浸り、あっという間に7曲ほど演奏した第一部が幕を閉じた。

そして10分ほどの休憩を挟んでからの第2部はもっと素晴らしかった。

1曲目はロマンチックなGreen Tea Farm
私の携帯の着メロにも採用しているお気に入りの曲の1つだ。
生でこの演奏を聴ける機会があるとは思っていなかったので、一気に私の気持ちが盛り上がる。

そして圧巻は、彼女の代表曲の1つであろう、アルバム、スパイラルに収められた「Old castle, by the river, in the middle forest」だった。

この曲は、テンポの速い小刻みなリズムに乗っかりながら、彼女がテーマをどんどん展開していき、もうこれ以上展開しきれないだろうというところまで演奏の緊張度が高まった後半に、いきなりゆったりとした8ビートに乗りながら、大らかで雄大で印象的なメロディーが現れ、その緊張の弛緩と開放に大いなる感動を得られるという楽曲だ。

はたして、このリズムの緊張と弛緩と開放をソロピアノ1本で得られるのだろうか?

ちょっとドキドキしながら演奏に耳を傾ける。

私の心配は杞憂であった。

本当に素晴らしかった。

前述の後半部分のゆったりとした印象的なメロディが現れたところで、私は感動のあまり、溢れ出る涙を抑えることができなくなってしまった。

だくだくと涙を流しながら音楽に身をまかせ、私の中にくすぶっていた世事の憂さを溶かしだし、この身を軽くした。

まさに音楽による癒しであった。

この感動はおそらく私だけでなく、会場の多くの人々が感じていたに違いない。

演奏が終わったときの、まさに水を打ったようなシーンとした沈黙。
そして一瞬の間をおいての割れんばかりの拍手。
演奏者とピアノと観客がまさに1つになった素晴らしい瞬間だった。

この後、Place to beから三部作VIVA VEGASで第2部が終了し、アンコール曲Place to beで幕を閉じた。

これだけの感動と満足度を得ることができるとは。

ジャズピアノ、とくにソロだと、抽象的な世界に入りがちだと思うのだけど、彼女のプレイは抽象的な音階をあまり使わない。
またスケールがアウトしてどこかにいってしまうこともあまりない。

耳になじみやすい美しいフレーズを、前人未到の超高速なタッチで展開したり、リズムを刻んだり、あるいは高音から低音までフルスケールで使用したり、さらにはフォルテからピアノまで繊細に音量をコントロールすることで、聴かせてくれる。
そうした演奏法のスピードと多様さに彼女のオリジナリティの一つがあるのだろう。

このような演奏は大変に高度なテクニックが必要であるとともに、とてつもない集中力が必要だろう。

彼女は、世界中を旅しながら、年間に180回近いライブを行っているという。
そんな毎日には辛いとき、疲れているとき、気分が乗らないときなども多々あるだろう。

そんなことを微塵も感じさせない手抜きの一切ない全力投球。
常に、音楽と観客の反応に集中しながら、全身全霊を込めて演奏する彼女の姿は、それだけで感動ものであった。

また、これだけの素晴らしい音楽世界を繰り広げることのできるプレイヤーでありながら、けして奢ることも、高飛車になること、芸術家ぶることもなく、音楽表現に没頭する人間性にも感心した。

上原ひろみ、素晴らしすぎです。

あ、あと演奏とは関係ないんだけど、スニーカーがとても可愛かった。
一部と二部で違うタイプのスニーカーに履き替えていたけど、どちらも衣装にばっちり似合っていた。
これはやはりシューズデザイナーのご主人のデザインなのでしょうか?

« 暮れてきたねぇ | トップページ | あけましておめでとうございます »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 暮れてきたねぇ | トップページ | あけましておめでとうございます »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

ブログ・ブログ

海好き自然好きサイト