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2006/10/05

今更ですが台風13号は凄かったのでした

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台風だ、復旧だ、営業再開だぁ、などとバタバタしているうちに時間はあっという間にたち、ブログを再開するのも気恥ずかしいような今日この頃なのである。

台風13号は、石垣島にとんでもない被害をもたらした。
コンクリートの電柱が200本ほども折れたという事実だけで、その激烈さは伝わるのではないかと思う。
死者がでなかったのは、島の人々が台風に慣れていることと、たまたま台風の目に入り、その間に避難したり体勢を立て直せたことが大きかったのではないかと思う。

我が家にとっても、6日間の停電、10日間の電話不通、宿の営業停止も8日間となかなかの影響を与えてくれたのでした。

そんな体験も過ぎてしまえばただの思い出、すでに自分のなかでは風化しつつあったりし、スピードの時代に今更いかがなものかとも思うのだけれど、ちょっとばかり日記形式で経過を記しておきたいと思う。

15日 台風襲来の日
天気予報を携帯電話のPCサイトビューアーで1時間おきにチェックしつつ、当日インのお客様の準備をする。大きさと進路から停電することはすでに覚悟する。
お夕食は停電前に終わらせることができホッとする。お客様には、ドアというドア、窓という窓は閉め、厳重に鍵をかけるようお願いする。

停電でも翌朝の朝食が出せるように、あけてもいい冷蔵庫(注1)に食材を移動。
夜半から暴風域に入る。予測どおり停電。
庭をチェックするとすでに庭木が1本倒れているのをみてヤレヤレと思う

注1)停電中でも冷蔵庫はドアをあけなければ1日くらい食材はもつのです。そのため、必要な食材のみをあけてもよい冷蔵庫に移し、その他の食材を守るのです。

16日 台風襲来~通過
深夜から夜明けにかけて、猛烈な風らしく、暴力的な音をうつらうつらしながら聞く。幸い風向きは客室には直接当たらない方向なので、致命的なことにはならないだろうと判断する。
朝、台風の目に入ったらしく、静かになる。すぐに外を見回る。建物はとくに被害なく大丈夫。一方、庭は木々がなぎ倒されすでにメタメタ。うんざりした気分になる。
停電のなか朝食をつくり、客室に届ける。
台風の目から出たらしく、逆方向から猛烈に吹き始める。バラス(小石)がパラパラと飛び、窓にパチパチあたる。外では何かが割れたらしく凄い音がする。
お客様は部屋に閉じ込められているのが耐えられないらしく、ちょくちょく外に出られる。たまたま客室は風の影にあたるため外にでることも可能なのだけれど、いつ何が飛んでくるかもしれず、冷や冷やしながらお部屋に入られるようにお願いする。
お昼近くなって、やや風が落ちてきたので偵察にでてみる。
宿のすぐそばの県道の街路樹が全てなぎ倒されているのにびっくり。電柱がおれたり、架線が切れて道路にぶら下がっていたり、尋常ではない状況を把握する。こりゃ、復旧には相当に時間がかかると判断し、お客様を自家発電があり、レストランが開業している街のホテルに送迎することを決意する。電話をかけまくり、なんとか部屋を確保し、ちょっとほっとする。
川平のM氏より情報を色々得る。川平の入り口の電柱が折れ閉鎖されていることを知る。街までの道路も、多くが木や電信が倒れたり冠水したりし、通行できないことを聞く。街へいけるルートは某ルート1本だけだという。貴重な情報に感謝する。
風が落ちるであろう午後2時過ぎよりお客様を街へお連れする。宿の車では乗り切れないので、知人のK氏にも手伝っていただく。感謝。
途中で川平の集落方面から一人合流。
川平の集落の入り口では電柱が8本以上なぎ倒され、完全に通行止めになっているの目の当たりにし唖然とする。
途中の道も、プレハブが転がっていたり、街路樹が倒れていたり、車が横転していたりなど惨状を目の当たりとする。片側通行だったり、あちこち迂回したりと遠回りしながらもなんとか街の某ホテルに到着。お客様を送りだしほっとする。
帰りはいろいろなルートを試みてみるが、結局、1つのルートしか川平方面には繋がっていないことを確認する。おまけに、我が家方面へとつながる基幹となる高圧線がポキポキと折れているのを発見。この時点で電気は1週間は駄目だと覚悟する。
宿に戻ると、翌日INの予定のお客様にキャンセルのお願い。なんとか話が通じほっとする。
ほっとするのも束の間。停電のためもうすぐ断水するという。あわてて飲み水とトイレ用の水を溜める。
夜、懐中電灯のもと夕食の準備。

夕食は、
サラダ。豚の塊肉をローストし、バルサミコソースで。
赤ワイン(ラングドックのクレ・リカルド)
美味なり。

17日
外を少し片付ける。庭はボロボロ。建物は潮でベトベト。防風ネットを外す。
携帯の電源が切れそうなので、街に充電しに行く。街はボロボロとはいえ、自家発電も多く、機能していることに感心する。大手スーパーは、二件が開業、一軒が閉まっている。
スーパーは見事にカップラーメンのコーナーが空っぽになっている。
車のバッテリーや電池を利用した携帯電話の充電器はどこにもなし。内地の知人に充電器を送ってくれるようお願いする。
電池や懐中電灯、ろうそくなどの電気・灯りものは島のどこを探しても無いという話しを聞く。
知人の宿・ショップなどを訪ね、情報交換をする。
週の前半のお客様には全て連絡しキャンセルをお願いする。

夕食は、
豆腐汁、豚の塊肉をローストし、ショーガ効かせた和風甘辛ソースで。
赤ワイン(イタリア、バルベラダルバ・ロッケディマンゾーニ)
美味なり。

18日
少し庭仕事。
知人が氷を買ってきてくれる。いろいろ冷やせて嬉しい。
発電機を購入したという知人の家にいき、携帯電話を充電。ついでにコーヒー豆を挽く。電気がないと豆も挽けないのねと悲しくなる。

夕食は
冷やしトマト。ゆで卵。オリーブオイルでソテーしたパン
白ワイン(ミュスカデ・シュール・リー)
今一の寂しい食卓なり。

19日
川平の集落に電気がきたとの情報。さすが石垣島のメジャー観光地。あの惨状からたった3日に復旧したことにいたく感心する。それに比べ当方は当分先だろうなぁ、トホホ。
知人のショップに電気とADSLを借りに行く。電話を充電しつつ、メールチェック。
週の後半のお客様には全て連絡しキャンセルをお願いする。

夕食は
トマトとモッツァレラチーズのサラダ、なすとキノコのトマトソースのパスタ
白ワイン(ペサック・レオニャン)
美味なり。大満足

20日
停電にも飽きてくる。
冷蔵庫の大掃除。めったにない機会なのでなかを綺麗に拭く。
知人のショップに電気とADSLを借りに行く。メールチェック。
島の北部の被害状況を見て回る。街と川平以外はまだまだ復旧が進んでいない様子。
携帯電話の充電器が届く。これで電話が自由にできるとちょっと一息つく。

夕食は
ドライトマト・ケッパー・キノコのパスタ
白ワイン(シャブリ)
美味なり。

21日
知人に発電機を借り、洗濯機とボイラーを動かす。今日はお湯のシャワーを浴びれると嬉しくなる。
午後3時ごろ電気が復旧。妻ともども万歳三唱。発電機を返す。
電話が不通のためNTTに復旧依頼。1週間はかかる言われ愕然とする
知人のショップにADSLを借りに行く。メールチェック。(以降、電話が復旧する26日までこれが続く)

夕食は灯りのもとで頂く
パスタ
赤ワイン(シャトー・ド・キュガ)
美味なり

22日
掃除や営業再開準備本格化
23日
海チェックで米原ビーチ。地形もサンゴの状況も全く変わっていることにビックリ。ブルドーザーで押しのけたようになっている。でもお魚さんは沢山!!
24日
宿を再開
25日
やっと電話が復旧。
フー、ヤレヤレ。

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コメント

お久しぶりです!
大変だったんですねぇ・・・
こちらでは断片的にニュースで見るだけで、どれくらい大変だったかはいまいち伝わってませんでした。
改めて自然の力には驚愕します。とりあえずお怪我もなく、宿も無事復旧されたようでよかったです!!

いやー壮絶な状況><

あらためてご無事で何よりというキモチと
お疲れ様でしたwという感想ですww

ティンガーラさんの方も毎日見ていたのですが
川平からちょっと離れるとタイヘンなんですねw

でもワインが進んでいたようで^^
その辺はちょっと安心しました^^

また元気で頑張って下さい^^

えてぽんさん
こちらこそ、ご無沙汰してます。ほんと自然の力って凄いです。その前では我々はひとたまりもない。
一方で、人間というか現代社会って、あんな惨状でもこんなに早く復旧するのかってその力にも感心しております

とうどう夫さん
なんとかかんとかやっております。
冷蔵庫やワインクーラーが使えないため「どうせ駄目になるのなら」とどんどんワインを飲んじゃいました。美味しゅうございました。

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