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2004/10/17

決定版日本のハゼは凄すぎです!!

 ここ5年ほどの海をテーマとした図鑑類の充実にはすごいものがある。

 先鞭をつけたのは、先鞭をつけたのは阪急コミュニケーションズ(TBSブリタニカより出版事業を買収し設立された出版社)だろう。
 ハゼガイドブック幼魚ガイドブックウミウシガイドブックエビ・カニガイドブックなどのネイチャーガイドブックシリーズは、それまで親しみやすくかつ図鑑として豊富な情報をもっていた書籍が日本の海水魚(山と渓谷社)ぐらいしかなかった当時、衝撃的であった。

 だって、ハゼ、幼魚、ウミウシなどのマニアックな素材をピンポイントで同定に耐えうる美しい写真を添えて図鑑&写真集として示したのだから。
 これをきっかけに、デジカメ水中写真ブームとも相俟って、海にますますはまってしまった人はけして僕だけではないだろう。

 そんななか、またまた凄い本が出版されました。

 正直言ってこれは凄すぎです。マニアックです。

 その名も「決定版 日本のハゼ」!!


 名に恥じない決定版ぶりであり、監修:瀬能宏 写真:矢野維幾 解説:鈴木寿之・渋川浩一に深く敬意を表したくなります。

 僕はまず、表紙のモエギハゼに一発でやられました。

 深海に棲むお宝モエギハゼは美しいことで知られているけど、全開したヒレのブルーとイエローのラインやメタリックな地色に「ここまで美しかったのか」としばし呆然したのでありました。

 ページをめくるならば、矢野氏の専売特許、真横からヒレ全開で高解像感な写真が続きます。
 ハゼの微妙な色合いやカタチの違いがバッチリ解ります
 日本で正式に記録されたハゼ亜目425種のうち335種と未記載種135種(総計470種)のほぼすべての写真がそのような写真で続くのです

 ハゼの撮影をするアマチュアダイバーなら誰でも知っているように、真横から、ジャスピン、ヒレ全開という写真はとても難しいのです。
 ヒレが開いていなかったり、真横のポジションをとれず被写界深度の関係から顔しかピンが合わなかったりすることが多いのです。
 「あまりに写実的、図鑑的でつまらない」という感想もあるかもしれませんが、写真感へのこだわりをここまで徹底して見せてくれたことに僕は強く感動したのでありました。このような矢野氏の個性を全開にした、写真集を以前に紹介させていただきました

 記述もダイバーが一番知りたい生息環境などを簡潔に示すとともに、豊富な引用・参考文献は、おそらく研究者の方々にも必携となるのではないでしょうか?

 しかし、まあ、ここまで凄いものを示されてしまうと、自分で中途半端なハゼの写真を撮ることが虚しくなってきちゃうよなぁ、トホホ。。。

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コメント

はじめまして!

最近の図鑑は見ているだけでも楽しくなりますね。
でも、全部そろえるのは大変ですが・・・

ハゼを撮るのは難しいですね。。。
というか探すのがまず大変で!
今のところヤシャハゼ・ギンガ・アケボノ・・・他にも見たいハゼはたくさんいるのですが、なかなか出会えません。

前の記事のヘルフリッチはとても綺麗ですね~
初めて知りました!
こちらは見てみたいお魚がたくさんいて嬉しいです♪

Diving Peopleを作ってはみたんですが、自分はなかなか潜りに行けないので、みなさんのトラックバックが楽しみです。
これからもよろしくお願いします。

みなみさん はじめまして!!

デジカメの普及によるカメラ派ダイバーの増加という裾野の広がりが、よりよい図鑑をどんどん後押ししているようですね。

ハゼに限らず、海の撮影はほんと難しいです。でも、だからこそ、ついついカメラ持って海に行きたくなっちゃうんでしょうね。

ヘルフリッチにはまると重度のお魚さん病と診断されます。重々お気をつけください。

こちらこそよろしくお願いします。

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