« 2004年7月 | トップページ | 2004年9月 »

2004/08/31

オイランハゼがウジャウジャ

 灯台もと暗しとはこのことを言うのであろうか?

 「底地ビーチにギンガハゼがいる」という話は前から聞いていた。
 ちょっと内湾っぽい環境で、砂地だし、「たしかにいるんだろうな」とは思っていた。でも、有名な海水浴場で混んでいそうだし、いるといってもシュノーケルですぐに見つけるのも難しいだろうな、とも思っていたのだった。

 潮が満ちた時間にチェックしにいったこともあったのだけど、海水浴場は「ハブクラゲ防止ネット」で100m四方程に囲われ、そこで、地元の子などがバシャバシャと騒ぎまくっているのをみて、とてもハゼがいるような気がせず、水面に顔もつけずに帰ったりしていたのであった。

 それでも、気になるものだから、大潮まじかの干潮時のある日、再度、チェックしにいってみた。
 遠浅の海水浴場は潮が引き、遥かかなたまで砂と藻場が混じった水底が露出している。
 「こりゃ駄目だ。こんなに引いちゃうならいないだろう。。。」なんてぶつぶつ言いながら、潮が引いた砂地をサンダルでソロソロと歩いてみる。すると、なんと、ハゼの巣らしき穴があちこちに開いているのである。
 浅いすり鉢状の砂のへこみの底に、バラスで補強された穴があるのである。
 これはどう見ても、ハゼの巣ではないか!

 ビーチ監視員をやっているお兄さんに恐る恐る聞いてみる。

 「あのぉ、つかぬことを伺いますが。。。」
 「この辺にギンガハゼがいるって聞いたんですけど。。。」

 真っ黒な顔をしたお兄さんは、ニカッと白い歯を見せ、

 「うん、いるよ」「うじゃうじゃいるよ」「オイランもいるよ」
 「え~っ、まじっすかぁ!!。どのへんですかねぇ?」
 「ハブクラゲ防止ネットのあたりにウジャウジャだよ!」
 「え~っ、マジッ、マジッ、マジィッ!!!」

 私は40歳をとうに超えた親父であるが、あまりの驚きにただの若造になってしまったのであった。

 それからは、潮汐表とにらめっこである。
 何をするのかというと、水深のチェックである。
 水がある程度の深さがないとハゼは穴からでてこない。かといって深すぎてもシュノーケリングでは撮影できない。それにある程度潮が動いていないと、ハゼの活動が活性化しないだろうし。。。

 そんなこんなで、潮が上げて、水深が基準面から1m前後になるころが適当だろうと考え、そんな日時を狙って、いざ海水浴場に向かったのであった。(注:基準面から1mというのは水深が1mという意ではございませんのであしからず)

 のぞいてみてビックリである。
 確かにうじゃうじゃである。
 オイランハゼ、ギンガハゼ、タカノハハゼ、ヒメシノビハゼ。
 なかでも、オイランとギンガはあちこちに顔をだし、お祭り状態。
 オイラン祭り、ギンガ祭り状態なのである。

 しかしまあ、子供たちがキャーキャー騒いでる海水浴場のその底にハゼがうじゃうじゃいるなんて、まさに驚きなのであった。

 写真のほうは今3っつ。
 透明度は悪いし、白地の砂はきらきら光るし、ハゼは常に警戒しているし、砂地は底につかまるものがないので、体が安定しにくいし。。。。。
 エビ入りだの、ヒレ全開だのの、それなりの写真が撮れるにはずいぶんと時間がかかりそうな難しさである。
 おかげで潮の干満と相談しながらしばらく楽しめそうな底地ビーチのハゼ祭りなのであった。
オイランハゼ

2004/08/28

台風の後はキイロサンゴハゼ

 台風後に海に行った。
 いつものように米原ビーチである。
 台風で沖の水と入れ替わったらしく、水温がずいぶんと低くなっている。暖かい海水と冷たい海水が混じり、陽炎のように水中景観がユラユラと揺れる。
 枝サンゴもだいぶ折られたらしく、あちこちに転がっている。

 サンゴなどに寄り添うように生きていた幼魚の数がずいぶん減ったように感じる。
 波にさらわれて、大洋に旅に出たようだ。
 一方で、サンゴハゼなどサンゴとしっかり共生している生き物は変わらずに活動しているように見える。
 あの大波の中で、どうやってさらわれずに生き抜いたのだろう?

 今回の収穫はキイロサンゴハゼ。
 絶対いるに違いないと前から思っていたのだけれど、なかなか見つけられないでいた。
 コバンハゼがチョロチョロするサンゴの中に一匹だけそのかわいい姿を見せてくれた。
 相変わらず何かしら発見のある米原の海である。
キイロサンゴハゼ

 

2004/08/26

台風にはまいった

 7月の安定した天気とは大違いで、八重山地方は、8月に入って、毎週、台風に見舞われている。
 「勘弁してよぉ」、「どうにかしてよぉ」、「こんなんじゃ、今月の借金払えないよぉ」という海関係者の声が洒落にならない今日この頃なのである。

 風の力ってすごいっすよぉ~。
 強風域に入った中、馬鹿みたいに御神岬に様子をみにいったんだけど、あっという間にメガネを飛ばされました。
 観光客の女の子なんて、なんとTシャツが捲くれあがって下着が丸見えになり、おまけにショートパンツが風でづり下がってあられもない格好に。。。。でも、あまりの風の強さにどうしようもないんですよねぇ。。。

 まあ、とにかく今回の台風17号はなかなかに凄かった。
 大型の強い台風であったことに加えて、速度が遅い、おまけにほぼ石垣島を直撃。おんなじ台風が来るのであっても進路とスピードは被害に大きく影響する。
 強風域に入ったときはあちこち車で出かける余裕もあったけれど、暴風域に入るとかなり世界が違ってくる。風の暴力度が明らかに違う。あまりに危険すぎてとても外には出られない。

 暴風域に入ってから抜けるまでに24時間以上かかった。
 強い風で、僕の住んでいる鉄筋3階建てのアパートがまるでウッドベースのようにブーンと底鳴りするんだけれど、1日以上もそんな音が続いていると、ほんとうにウンザリするし、ボディブローのように効いてきて、とてもとても疲れる。食料だって当然のことながら底をついてくる。停電なんぞしようものなら(石垣市では5000世帯以上が停電しました)冷蔵庫にためこんだものも駄目になってくる。
 台風が通過した後の吹き返しも結構効く。
 台風が通過するまでは、北よりの風が吹く。台風が上陸し目の中に入ると突然、風が止まる。そして通過すると南よりの猛烈な風が吹いていくる。「やっと上陸したか、あと、もう少しだな」と思っているところで延々と続く強い風は気持ち的に辛いものがあるのであった。

 そんな暴風域のなか、どうしても必要があって外出した。妻の友人が石垣島に遊びに来ており、ビジネスホテルに缶詰になってしまったため、おにぎり等炊き出しを届けにいったのだ。
 風がまともにあたる海沿いの道は、通行止めとなっていた。
 風が吹き抜ける路地では軽い軽い軽のワンボックスカーはブルブル震え「横転するのでは」とドキドキする。
 無事任務を完了したときには、ちょっと大げさだけど「ヤレヤレ」と胸をなでおろしたのでった。
 
 そんななか、個人的な被害は、メガネが風で飛ばされ無くしてしまっただけですんだ。
 近視と乱視に悩まされる僕としては困ったことではあるのだけれど、この程度の被害ですんでラッキーともいえよう。
 安定した海峡が恋しい最近なのである。
 

2004/08/21

マングローブ林でシュノーケリング

 今回は汽水域のマングローブ林でシュノーケリングをしてみた。
 泥質地を好むハゼ、なかでもハゴロモハゼに出会えないかな、と期待したのである。

 汽水域とは海の水と川の水が交じり合うところである。マングローブ林は粘土質の泥がたまるような湿地帯に生育する。
 石垣島ではこのような環境として3箇所がよく知られている。
 アンパル宮良川河口吹通川河口である。

マングローブ林 このうち吹通川河口にいってみた。ここが一番上流部に農地や人家などの人工物が少ないからである。泥がたっぷりとたまる湿地帯だけに、汚濁にはちょっと神経質になってしまう。

 湿地帯のそばに車をとめシュノーケリングの準備をする。
 実に恥ずかしい。
 景色を眺めたり、蟹さんと遊んだりする人はいても、シュノーケリング、ましてやどでかい水中カメラのハウジングを抱えてドロドロの水のなかに入ろうとする人はいないのである。
 ちょっと危ない人になった気分である。

 マングローブの周囲は、水がにごり透明度は1m以下、水面にゴミが浮き、底には枯葉などが堆積している。ちょっとフィンで掻いてしまうと何も見えなくなる。底に手をつくと粘土質のネチッとした土が手にくっついてくる。
 「うぅ~、気持ち悪いぃ~!!」
 マングローブの気根の中に顔を突っ込んだりなどとてもする気になれないオドロオドロした環境なのであった。

タカノハハゼと共生エビ
 そんななか観察できたのはタカノハハゼと種名未確認のハゼの2種。ハゴロモハゼのハの字もないのであった。

名前がわからないのです

 「またいく?」と聞かれるとちょっと躊躇してしまうのだけれど、今回は下げ潮の時に入ったので、干潮後の上げ潮時に再度チャレンジするかもしれない。水ももう少し透明度が上がって観察しやすいかもしれないし。。。。

2004/08/19

ヤシャハゼはなかなかうまくとれません

 水中写真初心者の自分にとって、どんな風に映っているかその仕上がりは常にドキドキもので、うまく映っていたときの喜びは筆舌に尽くしがたいものがある。
 もちろん、ワンダイブで数十カットを撮影しながら、そんなカットが数枚あるかないかなのかであるのだけれど。

 そんな技術レベルの僕であっても、初対面の被写体であるにもかかわらず、まるで天の啓示を受けたかのように(ちと大げさかな?)うまく映っている被写体もあれば、何度も撮影機会を得ながらちっともうまくいかない被写体もあり、「めぐりあわせ」とでもいうものを強く感じることがある。

 ヤシャハゼは、彼自身の赤のストライプがきれいなことや、共生するエビがまるでペアルックとでもいうように赤の縞が美しいランドールピストルシュリンプであることから人気の高いハゼの一つだろう。

 なぜか僕はこのハゼとは相性が悪いのである。
 撮影する機会は何度かあったのだけれど、いまだかつてまともにピントすらあわなかったのである。
 ちっとも寄ることができなかったのである。
 うまく撮影できたと思っても、カメラのセッティングがだめで、画像の解像度が低く、映像が使い物にならなかったりするのである。

ヤシャハゼとランドールピストルシュリンプ

 最近、やっと共生エビと一緒の姿をカメラに収めることができた。
 やっぱ海のなかの「赤」って光をあてるとほんときれいだなぁ。。。
 次のチャンスには、ヤシャハゼのペア&共生エビ、あるいはその巣を又借りしてしまうハナハゼと一緒の姿をうまく切り取りたいなぁ。

2004/08/15

ルリホシスズメダイの幼魚

 「日本三大幼魚」などという言葉はもちろんない。
 でも、もしあるとすれば、以前紹介したクロスズメダイの幼魚とともに、ルリホシスズメダイの幼魚をはずすわけにはいかないだろう。
 幼魚ガイドブックでその姿をはじめ見たとき、僕は口をあんぐりあけて、これまた親と違ってずいぶんと綺麗なやっちゃなぁ、と呆然としたのであった。

 今日、遊びに行ったのは波照間。
 透明度とどこまでも続く白砂とブルーの海の水中景観と浮遊感を楽しみに訪れた海。
 まさかマクロの被写体に出会えるとは思わず、ちょっと油断してました。「波照間だろ」ということで、実はストロボのバッテリーをチェックしてなっかたのです。
 憧れのルリホシスズメダイの幼魚との出会いに「え”ぇ~!」と叫びつつ、その可愛くも腕白な姿にうっとりしつつもカメラを構えたのであるが、ストロボの発行量が落ちて露出がアンダーになるは、チャージタイムはかかりシャッターチャンスを逃すは、ほとんど発光しなくなるは、で、千才一隅のチャンスを逃したのであった。くぅ~。
 「備えよ常に」これはとてもとても大切なことだよなぁと実感した一日なのであった。

ルリホシスズメダイの幼魚

 写真の仔は大人になりかかっていてグリーンがくすんでしまっている。小さい子はもっと綺麗なんだよねぇ、グリーンが。来年は出会えるかなぁ。。。

カンムリベラの幼魚

 台風明けの週末、米原海岸のシュノーケリングにでかけた。
 台風で海はどんな影響を受けたんだろう?

 出かけた時間帯が、新月の大潮の干潮時であまりいいコンディションでなかったんだけど、結構楽しむことができた。

 水面に顔をつけると予想以上に透明度の高いクリアーな水が広がる。台風でリーフ内の水がシェイクされて濁り水が希釈されたらしい。
 反面、幼魚の数はだいぶ減った感じがする。季節とともに大人になり巣立っていったという事情もあるのだろうけれども、流された魚も結構いたのではないだろうか?

 今回の新しい発見はハゼを観察できたことだ。
 前から、砂地性のハゼは結構いそうだな、と感じてはいたのだが、あんまり影をみることができないでいた。でも、今日は、元気に巣穴を彫る共生エビと見張りにたつヒメシノビハゼをしっかり観察することができた。
 そして、最大の収穫はカンムリベラの幼魚!
 実は7月に初めて米原に来たときから目にはしていたんだけど、なかなか撮影の機会には恵まれなかったんだ。こんかいは、たまたまノンビリ屋の幼魚がいて、カメラで捉えることができた。でもよく見ると、後方のオレンジの斑点がなり褐色がかっていて、大人になりつつあることがすごく感じられてしまうんだけどね。もう少し早く記録したかったなぁ。

ヒメシノビハゼと共生エビ

カンムリベラの幼魚

2004/08/05

スジクロユリハゼ。。。

 先日も書いたように僕はけしてレアモノハンターではない。ないんじゃないかな?。多分そうじゃないと思う。。。

 しかしながら、このように美しく、このように観察することが困難なスジクロユリハゼのような魚を紹介されてしまうと、その前から離れることができない僕はやはり病気なのだろう。。
 しかし、なんていう美しさなのだろう。言葉を失うとはまさにこの魚のためにあるのではないだろうか。。。
スジクロユリハゼ

 こんな美しい被写体を前にして、実は我がD100はローパスフィルターの汚れが許容範囲を超える段階まできてしまっている。この島ではクリーニングしてくれるサービスステーションもないし。この写真は取り急ぎフォトショップで黒く汚いポチポチを消したもの。
 これからどうしようと頭を悩ましているところである。。。

2004/08/03

透明度40mの世界

 久しぶりに大型クルーザーで波照間にダイビングにいった。

 透明度40m超。
 限りなく透明に近いブルーの世界である。

 普段、私は川平の懇意にしているダイビングショップで潜っている。
 そこはホスピタリティ、魚や海への好奇心いずれも充実し、常に満足度を高いダイビングを提供してくれる。
 とはいえ、そこは人のやること。弱点もある。
 何かというと「黒い」のである。船全体が私のようなアンティスのハウジングに黒のスキンのスーツに身を包んだ男ども(え~、女性の方もいるのですが、印象的な表現ということで、ポリポリ。。)ばかりなのであり、キャピキャピとかルンルンなどという擬態語とはとてもとても遠い世界なのである。
(注:そのショップの名誉のために付け加えるならば、それは船割の結果であり、私が乗船する船の様子であり、ショップ全体が黒いわけではけしてありませんので念のため)

 今回の大型クルーザーのダイビングでは、これとは対照的に「桃色」であった。
 女性率がむちゃくちゃ高い。
 船の上では甲高い嬌声と、露出度の高い水着、鮮やかなウェットスーツに満ち溢れ、これぞ正しいリゾートダイビングと呼ぶにふさわしい光景が広がるのであった。

 そしてポイントは波照間。
 透明度を誇る海。
 真っ白な砂浜の水底、そこに映るダイビングする自分の影、根にグッチャリと群れるお魚たち。

 そんな感動的な風景のなかで、自分は何をしているかというと、ハナダイギンポのマクロを撮っていたりするのである。
ハナダイギンポ
 ハナダイギンポは、ハナダイの群れにまぎれてニョロニョロ泳ぐ、赤くて美しいギンポである。とはいえ、ギンポはギンポであり、俺は風景とは関係ないもんね、という感じで穴の中に潜りこんでいたりする。

 いくらワイドの機材を持っていないとはいえ、桃色の船に乗り、感動的な美しい風景のなかで、ギンポの穴の前に張り付いて写真を取り捲る自分をさすがにあほらしく感じた一日なのであった。。。

2004/08/01

フタイロサンゴハゼ

 今日は大潮。
 潮の干満が激しくて、シュノーケリング&撮影には大いに気を使う日です。
 干潮時の昼ごろには、インナーリーフの多くが露出し、潮干狩りや蛸とりなど磯の遊びやハンティングで賑わうときでもあります。
 僕が、今通っている米原の枝サンゴ地帯はとても水深が浅いので、大潮の干潮時には人が入ることができません。
 ということで、今日は、景勝地で有名な御神崎の手前にあるビーチにいってみました。

 入ってみると藻場が広がり、ところでこにサンゴの根が。
 環境の違いから、「米原とはまた違った魚がみれそうだな」といいつつ、魚影が薄く、しばらくよい撮影ポイントを見つけることができません。
 「今日はだめかな?」なんて帰ろうと思って、ふと目の前の枝状ミドリイシに目をやると、薄いオレンジの小さな物体がちらちらしているのが目にとまります。
 そう、フタイロサンゴハゼがついている小さなサンゴを見つけることができたのでした。
 あとはひたすら、シャッターを押すべし、押すべし、押すべし。。。

 今日も楽しい海ライフ、ありがとうございました。
フタイロサンゴハゼ

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

ブログ・ブログ

海好き自然好きサイト