オイランハゼがウジャウジャ
灯台もと暗しとはこのことを言うのであろうか?
「底地ビーチにギンガハゼがいる」という話は前から聞いていた。
ちょっと内湾っぽい環境で、砂地だし、「たしかにいるんだろうな」とは思っていた。でも、有名な海水浴場で混んでいそうだし、いるといってもシュノーケルですぐに見つけるのも難しいだろうな、とも思っていたのだった。
潮が満ちた時間にチェックしにいったこともあったのだけど、海水浴場は「ハブクラゲ防止ネット」で100m四方程に囲われ、そこで、地元の子などがバシャバシャと騒ぎまくっているのをみて、とてもハゼがいるような気がせず、水面に顔もつけずに帰ったりしていたのであった。
それでも、気になるものだから、大潮まじかの干潮時のある日、再度、チェックしにいってみた。
遠浅の海水浴場は潮が引き、遥かかなたまで砂と藻場が混じった水底が露出している。
「こりゃ駄目だ。こんなに引いちゃうならいないだろう。。。」なんてぶつぶつ言いながら、潮が引いた砂地をサンダルでソロソロと歩いてみる。すると、なんと、ハゼの巣らしき穴があちこちに開いているのである。
浅いすり鉢状の砂のへこみの底に、バラスで補強された穴があるのである。
これはどう見ても、ハゼの巣ではないか!
ビーチ監視員をやっているお兄さんに恐る恐る聞いてみる。
「あのぉ、つかぬことを伺いますが。。。」
「この辺にギンガハゼがいるって聞いたんですけど。。。」
真っ黒な顔をしたお兄さんは、ニカッと白い歯を見せ、
「うん、いるよ」「うじゃうじゃいるよ」「オイランもいるよ」
「え~っ、まじっすかぁ!!。どのへんですかねぇ?」
「ハブクラゲ防止ネットのあたりにウジャウジャだよ!」
「え~っ、マジッ、マジッ、マジィッ!!!」
私は40歳をとうに超えた親父であるが、あまりの驚きにただの若造になってしまったのであった。
それからは、潮汐表とにらめっこである。
何をするのかというと、水深のチェックである。
水がある程度の深さがないとハゼは穴からでてこない。かといって深すぎてもシュノーケリングでは撮影できない。それにある程度潮が動いていないと、ハゼの活動が活性化しないだろうし。。。
そんなこんなで、潮が上げて、水深が基準面から1m前後になるころが適当だろうと考え、そんな日時を狙って、いざ海水浴場に向かったのであった。(注:基準面から1mというのは水深が1mという意ではございませんのであしからず)
のぞいてみてビックリである。
確かにうじゃうじゃである。
オイランハゼ、ギンガハゼ、タカノハハゼ、ヒメシノビハゼ。
なかでも、オイランとギンガはあちこちに顔をだし、お祭り状態。
オイラン祭り、ギンガ祭り状態なのである。
しかしまあ、子供たちがキャーキャー騒いでる海水浴場のその底にハゼがうじゃうじゃいるなんて、まさに驚きなのであった。
写真のほうは今3っつ。
透明度は悪いし、白地の砂はきらきら光るし、ハゼは常に警戒しているし、砂地は底につかまるものがないので、体が安定しにくいし。。。。。
エビ入りだの、ヒレ全開だのの、それなりの写真が撮れるにはずいぶんと時間がかかりそうな難しさである。
おかげで潮の干満と相談しながらしばらく楽しめそうな底地ビーチのハゼ祭りなのであった。
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このうち吹通川河口にいってみた。ここが一番上流部に農地や人家などの人工物が少ないからである。泥がたっぷりとたまる湿地帯だけに、汚濁にはちょっと神経質になってしまう。